風邪のあと、なかなか咳が止まりません。

風邪のあと、なかなか咳が止まりません。病院の薬もしばらく続けたのですが、すっきり治りきらない感じです。いつまで続くのでしょうか。

風邪やインフルエンザなどで、のどや気管支に炎症がおきたとき、咳は菌やウイルスを痰といっしょに追い出す役割を果たしますが、炎症は治まっても、粘膜が乾燥し機能が弱ってしまうと、空咳がしばらく続くことがあります。

中医学で考えると、「肺」(のどや気管支・肺・鼻)の気陰両虚のケースがよくあります。皮膚や粘膜のバリアで体を守る力「気」や、粘膜の働きを正常に保つ「陰」(うるおい)の不足で、のどや気管支の機能が弱ってしまっているのです。外気が乾燥する時期は、さらにうるおいの不足が大きくなり、から咳やしつこくきれない痰が続くことがよくあります。

咳が残りやすい方、いつものどのイガイガが気になる方は、「肺」の「気」「陰」を増し、サポートすることで、カラ咳体質の改善が可能です。漢方では「麦味参」などが活用されます。食べものは、長いも・レンコン・ゆり根・ぎんなん・だいこん・はちみつ・白きくらげなどに潤す作用があります。食事にとりいれてみてくださいね。