たくさん歩いたり冷えた時、足がつります。痛みもつらいです。漢方で対策は?

汗をかく時期や寒い時期、運動したり歩いたりすると、夜中足がつることがあります。

発汗や就寝中は、体の中の水分が不足しやすくなります。また冷えた時は、筋肉が緊張し、けいれんが起きやすくなります。加齢による筋肉の衰えや糖尿病・脊柱管狭窄症なども足がつる原因になります。

対策として、水分やミネラルの補給、ストレッチなどがありますが、中医学でも総合的で根本的な来策があります。中医学では、「肝腎陰虚」や「瘀血」の傾向があることが多いと考えます。腰痛や足のむくみがあり、目が疲れる、口が渇く、肌なども乾燥しがちな人です。

頓服では芍薬甘草湯がよく使われますが、より根本的には、肝腎(筋肉や腎機能)を補い、活血(血をめぐらす)の対策がおすすめです。肝を補うとは、筋肉に栄養をめぐらし、強くやわらかい状態にすることです。

また、腎を補うとは、体内の水分の調節を過不足なる整えることもさします。活血は、血のめぐりをよくし、腎機能をサポートし、筋肉の緊張もやわらげてくれます。これらで、筋肉や血流が順調になってくると、筋肉の緊張や水分不足や血行不良がおきにくく、症状がでにくくなると考えます。目の下がぴくぴくする、体が硬いのも、肝腎陰虚の傾向があります。気になる方は、早めに対策を。

食べものは、肝腎を補うものとして、赤いもの黒いものがおすすめです。クコの実、人参、なつめ、レバー、かつお、さけ、ドライフルーツ、昆布、のり、黒ゴマ、黒砂糖、黒豆、牡蛎、貝類など。血行には、玉ねぎ、黒きくらげ、ネギ、よもぎ、春菊、黒豆、小豆など。味の濃いもの、辛い食べ物はとりすぎないようにしましょう。