梅雨時とか、雨の日は、頭が重く痛かったり、身体もむくんだり重だるい気がする。胃もすっきりしないし、口もねばる感じ。なんとなくやる気がでないし、仕事をしてても、能率が悪くて。。もう少し、すべて、すっきりといかないかしら。。。
暴飲暴食などで胃腸などが疲れていたりすると、水分をうまくさばくことができず、体内に過剰な水分が残ってしまいます。これが、たまってくると、むくみ、頭の重だるい痛み、身体の重だるさ、食欲不振、軟便などとして、現われてきます。特に、湿度の高い時期に、不調を感じます。
中国漢方では?
水分の代謝は、漢方では、主に脾(胃腸)肺腎が担当していると考えますが、そこが弱った場合や、湿度の高い時期などは、「水湿」や「痰湿」と呼ぶ、身体にとっては、邪魔な病理産物が発生してしまいます。「痰湿」は、「気」の働きを妨げて元気をなくしたり、胃腸の働きをさらに悪くしたり、沈重性があるので重だるさを生じたり、しつこいので症状を長引かせたりするのが特徴です。また、舌に、苔がむくんだようになったり、苔がつく傾向があります。
中国漢方には、「きょ湿薬」や「化痰薬」といった、体内の過剰な湿や痰を追い出す薬があります。痰湿が主に身体のどのあたりに、どんな状態であるかによって、使用するお薬が変わってきます。
□めまい・頭が重い・頭に何かをかぶったように痛い→半夏白朮天麻湯
□胃がもたれる・めまい・吐き気・身体がだるい・うつっぽい→星火温胆湯
がよく使われるお薬です。
養生法など
痰湿がたまると、胃もたれ・むかつき・吐き気・下痢などの胃腸障害のほか、メニエール病やうつ病、不眠症などにもなりやすいといわれています。また、循環器系では、コレステロールや中性脂肪の高値、高血圧・肥満などにも関係してきます。必要以上に水分をとってないかチェックしてみてください。
特に夜、ビールなどをたくざん飲む習慣のある人は注意。夜の水分は、排泄しきれず、胃腸を疲れさせたり、痰湿となって、少しずつたまっていく可能性があります。舌が、むくんだようになっていたり、苔がついているようなら、水分過剰の可能性あり。
過剰な水分を追い出す食品は、すいか・メロン・梨などの果物や、とうがん・きゅうりなどの瓜類、はとむぎ・小豆・大豆などの豆や穀類です。 味の濃い食事も、余分な水分をとってしまいますから、薄味を心がけてください。食べすぎも胃腸の働きを弱めて、水はけを悪くしますから、腹八分目に。痰湿の影響は、最初はわかりにくいかもしれませんが、症状がでるとしつこいので、早めにケアを!