コンタクトはずれそう・・・ドライアイの悪化?

 近視の私にコンタクトは必需品なのに、最近やけに違和感があってはずれちゃったり、目が痛くなって、仕事に集中できません。特に外気が乾燥する秋や冬は、外出時も心配です。目をずっと使っているから仕方ないけど、もう少しなんとかならない??

 病気ではないけど、目の不快感や乾燥はけっこうつらいもの。乾燥しやすい時期に多く、うっとうしいものです。外から、目薬で保湿するのもひとつの方法ですが、体調に問題があれば、中から潤してあげることも大切です。

中国漢方では?

 目の乾燥やトラブルは、中医学では、「肝血」や「肝陰」の不足が大きいと考えます。漢方では、「肝」というものが、感情や自律神経や筋肉運動の調節をしたり、目を元気にしたりするととらえるので、肝の血や陰という栄養状態がよければ、目も正常に機能すると考えます。しかし、「血」は生理・妊娠・出産・睡眠不足・ストレス・偏食・目の酷使などで消耗しやすく、「陰」は夏の発汗・加齢・辛いものや刺激物のとりすぎ・精神的興奮・乾燥した環境などで消耗しやすく、「陰血」は、よく不足してしまうのです。すると、目が、異常に乾燥したり、疲れてしょぼしょぼしたり、充血したり、目や目の奥が痛くなるなどの症状がおきやすくなります。

 中国漢方には、「補血薬」や「補陰薬」といった、目のうるおいを守る薬があります。

□目がしょぼしょぼして疲れ乾燥する、かすむ、ほてることもある→杞菊地黄丸
□冷えたり疲れやすい、肌や体・髪も乾燥する、生理不順もある→婦宝当帰膠

 などがよく使われるお薬です。

養生法など

 肝は血や陰をしっかり補ってきちんと機能するようにしておかないと、目のトラブルのほか、「肝」の異常がでやすく、イライラして怒りっぽくなったり、ほてりやのぼせがおきる、肩のはりやこりがひどくなる、筋肉がつる、血圧が高めになるなどの症状がでることもあります。肝の陰血の消耗は、生活習慣では、夜更かし、神経や目の使いすぎ、香辛料やアルコールのとりすぎ、サウナでの汗のかきすぎなどで、ひどくなります。 夜型の生活の人や、パソコンのディスプレーばかり見ている人は休憩なども適度に。 ストレスを溜め込まないようにするのも、もちろん大切です。

 「肝血」を補うおすすめの食材は、レバー・赤みの魚・人参・トマト・くこの実・プルーンなど赤い食べ物、ブルーベリーなどのベリー類、黒ゴマ・黒豆など黒い食べ物。  「肝陰」を補うおすすめの食材は、あさり・しじみ・すっぽんなど貝や海のもの、白きくらげ、なし、すいかなどの瓜類、生野菜、豆乳・豆腐などの豆類、菊花など。 味付けは、濃くしないで食べることをおすすめします。