乾燥肌

 秋から冬にかけて気温が下がり外気が乾燥する時期や、夏の過剰なエアコン・温度変化は、肌からうるおいを奪い、皮脂バランスも崩す原因になります。顔はもちろん、身体の乾燥・かゆみに悩む方は多いですが、体質によって症状の出方は異なります。

 漢方では、「皮膚は内臓の鏡」ともいいます。皮膚の乾燥には、主に体内での、「血」や「津液(体内で役立つ水分)」の不足や機能が、関係していると考えます。身体のなかの血や水分を過不足なく整えてゆくことがまず必要なのです。

血不足タイプ

 肌のほか、髪や唇もカサカサしやすい。顔色はくすんだ感じになりやすい。爪が割れやすかったり筋肉がピクついたりつることがある、手足が冷えやすく荒れやすいなどの症状もよくある。

 「血」をつくるのに役立つ、レバー・鶏肉・魚・大豆・プルーン・ドライフルーツ・色の濃い野菜・黒ごま・黒きくらげ・ほうれん草などを適度にとることをお奨めします。目の酷使は、「血」を消耗します。特に生理前後は、夜更かし・メールなどは控えめに!

 漢方では「補血」のお薬を中心に活用します。婦宝当帰膠、ホンサージなど。

津液不足タイプ

 しわっぽく乾燥がひどい。口や唇も渇いたり、粘膜や肌がかゆみを感じることもある。空咳がでたり、ドライアイ・ドライマウスになることも。

 「津液」の材料となりやすいきゅうり・冬瓜などの瓜類・なし・りんご・ぶどう・豆乳・白きくらげ・山芋・ゆり根などを適度に。潤いが必要な夏から秋の季節の野菜や果物が多いです。そのほか、鶏の手羽先、魚、豚足なども津液を増やします。逆に味の濃いもの・辛いものは、津液を消耗し乾燥しやすくなるので控えめに。

 漢方では、「補陰」のお薬を中心に活用します。 婦宝当帰膠、ホンサージ、八仙丸、西洋人参など。

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