酒さとは 顔面に生じる原因不明の慢性炎症性疾患。紅斑性酒さ、酒さ性ざ瘡は女性に多く、鼻瘤(びりゅう)は男性に多い。
症状
・顔面の中心に、ほてり感や毛細血管の拡張を伴い赤くなる。
・軽い刺激でもひりひりしたり、灼熱感を生じることがある。
・丘疹・膿疱・腫瘤を伴うこともある。
分類
■紅斑性酒さ(こうはんせいしゅさ)(第1度)
鼻、眉間、頬、あごなど顔面の中心に、ほてり感を伴う潮紅、毛細血管の拡張がみられる。
■酒さ性ざ瘡(しゅさせいざしょう)(第2度)
紅斑性酒さの症状に加えて、赤い丘疹や膿疱が多発する。
■鼻瘤(びりゅう)(第3度)
鼻や頬を中心に結合組織の増殖を伴って隆起、腫瘤(しゅりゅう)状を示す。
原因
・解明されていないが、次のようなことが考えられている。
・悪化させる条件としては、精神的緊張、紫外線、温熱、寒気、飲酒、香辛料などがある。
・女性では、閉経前後に悪化しやすい。
治療
■テトラサイクリン系抗生物質
漢方でのみたて
・血熱(けつねつ)
・風熱(ふうねつ)
・肺胃蘊熱(はいいうんねつ)
などにわけられます。
清営顆粒、黄連解毒湯、涼解楽、その他清熱解毒作用のある健康食品などがよく使われます
養生
・消化の悪いもの、アルコール、たばこ、コーヒー、香辛料の多いものは控える。
・甘いもの(お菓子、チョコ、ケーキなど)を控える。
・乳製品(牛乳・ヨーグルト・チーズなど)を控える。
・ストレスを発散できるよう工夫する。