四季の薬膳アイデア 中国漢方で考える ―夏―の特徴 【月刊ツイン2017年7月号掲載】

夏の健康のカギとなる「脾(胃腸)」は冷たいものが苦手。

暑いからと、冷たいジュースのガブ飲みや、アイスや刺身、生野菜ばかりだと胃腸が冷えて働きが鈍くなってしまうので注意が必要です。

温かいものや火を通したものを組み合わせて摂るようにしましょう。

生姜やシソ、梅などは胃腸を温め殺菌作用もあるので、この時期のおすすめ食材です。

<夏の食材>

【清熱】ゴーヤ、トマト、ナス、緑豆、緑豆春雨、スイカなど
【除湿】冬瓜、キュウリ、小豆、そら豆、ミョウガ、シソなど
【補気】ヤマイモ、ウナギ、タコ、鶏肉、豚肉、豆類など

 
<野菜とタコのジュレそうめん> 材料2人分

そうめん・・・200g程度
タコ・・・適量
キュウリ、ナス、トマト・・・各1個
ミョウガ・・・2個
シソ・・・3枚
片栗粉・・・少々
粉ゼラチン・・・小1 水…50cc
めんつゆ(2倍濃縮)・・・50cc
水・・・50cc

1.粉ゼラチンを分量の水でふやかしておく
2.耐熱ボウルにふやかしたゼラチン、めんつゆ、水を入れ、よくかき混ぜて、電子レンジで30秒程度温め、粗熱を取り、冷蔵庫で冷やし固める
3.ナスはテフロン加工のフライパンで上下を返しながら、押してみて柔らかくなるまでじっくりと焼く。中まで火が通ったら、水を張ったボウルに浸し、皮をむき、食べやすい大きさに切る
4.タコは1センチほどのぶつ切りにし、片栗粉をまぶして、サッとゆでる
5.そうめんをゆで、水切りしておく
6.キュウリはところどころ皮をむき、薄切りなど食べやすい大きさに切る
7.トマトは小さな角切りにする
8.ミョウガ、シソを千切りにする
9.器にそうめん、野菜類を盛り付け、固まったジュレをくずしてかけて、ミョウガ、シソなどの薬味を添えていただく
*めんつゆは色の薄いものが透明感がでる

 
<緑豆のココナッツミルクがけ> 材料2~3人分

緑豆・・・80g
砂糖・・・20g
塩・・・ひとつまみ
A ココナッツミルク・・・100cc
  水・・・大4
 砂糖・・・大2

1.緑豆は、鍋にたっぷりの水を張り4時間程度浸しておく
2.Aの分量を別の鍋に入れ、砂糖が溶けたら冷ましておく
3.緑豆を浸した水ごと中火にかけ、出てくるアクを除きながら煮立てる
4.煮立ったら弱火にし、やわらかくなるまで煮る(20分程度)
5.ヒタヒタ程度の水分を残し、砂糖、塩を加え、さらに10分ほど煮る
6.常温ぐらいに冷えたら2で作ったココナッツミルクシロップをかけていただく

 
月刊ツイン2017年7月号に掲載中