涼しくなったり、少し寒い所に行くと、すぐかぜっぽくなる

 秋から冬は、少しユウウツ。急に気温が下がったり、冷たい風に当たると、のどが痛くなったり、寒気がしたり。冬は、イベントが多いのに、大事な時に、けっこういつも風邪ひいてるかも。同僚や家族は元気そう。同じところで仕事しててもなんで私だけ風邪ひくの?? 。

 人の気道や腸管には、IgAという免疫蛋白が存在し、ウイルス・細菌・花粉などが、粘膜に付着し感染するのを防いでいます。風邪をひきやすかったり、アレルギー性鼻炎・過敏性大腸炎などを起こしやすい人は、IgAの量が少ないといわれています。

中国漢方では?

 漢方では、身体の中で、血液を流したり、さまざまな機能を推し進めるパワーを「気」ととらえますが、その中のひとつに「衛気」というのがあります。衛気は、昼間は、身体の表面をぐるぐる回り、ちょうどバリアーのように、体表面を覆って、ウイルス・細菌・花粉・ほこりなどの有害物質から、身体を守っていると考えられています。ですから、衛気の弱い人は、風邪を引きやすい・花粉症になりやすい・冷房病になる・温度差に弱い・蕁麻疹などになりやすいといわれています。また、衛気は、睡眠リズムに関係しているといわれ、夜眠れず、日中眠い人の中に、衛気不足の人が多くいるようです。

 中国漢方には、「補気薬」の中でも、特に、『衛気』を補う薬があります。また、衛気をつくる力が特に弱かったり、慢性化している場合などは、「補腎薬」や「補血薬」なども併用したほうがよい場合もあります。 衛気を補う薬は、上記のIgAの産生を高めることが確認されています。

□バリアー強化の代表、すぐ風邪ひく、サラサラ鼻水、寒がり→衛益顆粒

養生法など

 衛気虚がすすむと、かぜをひきやすい・むやみに汗をかく・息切れといった症状のほかに、慢性鼻炎・アレルギー性鼻炎・慢性じんましん・単状疱疹などになりやすくなります。

 食事は、いろいろなものを腹八分目に。もちろん、単品メニュー・インスタント食品・できあいのものだけ・菓子パンやお菓子だけの食事はダメです。「気」を作るには、胃腸の働きもとても大切、お酒の飲みすぎ・消化の悪いものの食べ過ぎに注意。