また口内炎できちゃった、なんで??

 秋から冬にかけては食事がおいしい時期。もりもり食べたいのに、なぜか口内炎ができやすいんです。たくさんできたりひどくなると、痛いからけっこうつらくて。。年末年始は飲み会シーズン、食べるのも飲むのもしゃべるのも大好きな私、じゃまな口内炎はできてほしくないなあ。。。

 口内炎は、免疫力が落ちて、口の中の粘膜が弱くなるとできやすくなるといわれています。ほかに、歯ブラシなどの刺激、金属アレルギー、細菌感染、ビタミン欠乏なども原因になることがあります。水疱、びらん、潰瘍、赤く腫れるなどの症状がよくおこります。

中国漢方では?

 中医学では、「脾は口に開きょうする」といって、胃腸と口は関係が深いと考えます。食べ過ぎや飲みすぎなど、胃腸に過度な負担がかかっているときには、口内にも、できものができやすいのです。特に熱をもたせる食べ物をたくさん食べたときや、ストレスが多いときなどは、赤くて痛い口内炎がたくさんできることがあります。つい食べすぎたり、辛いもの・こってりした食事・動物性の肉や脂・甘いもの・お酒・寝る直前の食事などは、胃に過剰な熱をもたせ、「胃熱」という状態になります。過剰なストレスや、女性の高温期(生理前)も「熱」が過剰になりやすい状態です。急にできて、赤く腫れたり痛みの強い口内炎ができます。

 逆に、普段から胃腸が弱くて、あまり食べられない「脾胃気虚」の人も、慢性的に白っぽい口内炎ができたりします。疲れたり、多少食べ過ぎたり、風邪をひいたりするとひどくなる傾向にあります。免疫力も弱めで、細菌や物理的な刺激に弱いタイプです。

 中国漢方には、「清熱薬」や「健脾薬」といった、熱(炎症)を冷ましたり、胃腸を守り免疫力を強化する薬があります。

□赤くて痛みも強い、食べすぎ・のみすぎる傾向、舌赤め→黄連解毒湯、星火温胆湯
□白っぽくてなかなか治らない、ふだん胃腸が弱い、舌白い→星火健胃錠、星火温胆湯

 などがよく使われるお薬です。

養生法など

 まず、食生活をみなおして、食べ過ぎ傾向にないか、一度にたくさん食べ過ぎてないかなど、チェックする必要があります。野菜なども含めたバランスのよい食事を腹八分目に食べるとが大切です。痛くて思うように食べられないときは、消化のよいものを少量ずつ。消化のよくないものをかまずにのみこむのはよくありません。冷たいもの、コーヒーなどものみすぎると胃腸に負担がかかります。

 のみものは、紅茶、烏龍茶、ハーブティーなど胃にやさしいものを。おだやかに熱(炎症)をとる食品は、大根おろし、きゅうり、緑豆、すいか、トマト、梨、ほうれん草、キャベツ、柿、はぶ茶などです。 熱症状を悪化させる辛いもの・脂っぽいものは控えめに。 よくうがいをして、口の中を清潔に保つことも大切です。