婦人病

牡丹皮(ぼたんぴ) 多くの婦人科疾患は、西洋医学の検査・治療だけでなく、漢方の治療や考え方をとりいれると思った以上の効果をあげることも可能です。

 それは、婦人科疾患の多くが、ホルモンバランスなど機能性の問題が多く、漢方の最も得意とする分野だからです。対症療法と体質改善のタイミングや組み合わせなども治療効果を高めるポイントです。

 お薬の効果を引き出すには、より適した薬を選ぶことが必要です。ご相談はメールからどうぞ。

生理不順

 生理不順とは、生理周期が一定しないことをいいますが、最近変わってきたという場合は要注意です。ホルモンの異常や、卵巣機能の低下など何らかの不調が潜んでいることもあるからです。中医学では、おもに、次のように分類して、お薬を選び、周期をととのえます。 (さらに…)

生理痛

 中医学では、生理痛は、瘀血(血行不良)が直接の原因と考えます。 瘀血は、痛みのほかに、子宮内膜症、子宮筋腫、ポリープなどとも関係がとても深いものです。瘀血の発生には、原因や体質があると考え、大きく次のように分類して、お薬を選びます。 (さらに…)

無月経

 続発性の無月経とは、普通3か月(3周期)以上、生理が停止することをさします。 視床下部や中枢神経に異常がある場合や、過剰なストレス、卵巣発育不全・卵巣早衰など卵巣機能に問題がある場合、子宮発育不全など子宮に問題がある場合などさまざまです。中医学では、いずれの場合も、機能的な面の改善に効果を期待して、次のように分類して、お薬を選んだり組み合わせて、周期をととのえます。 (さらに…)

無排卵月経

 無排卵月経とは、一応出血があっても、排卵していない生理のことです。出血の量が少ない、あるいはだらだらと続く、生理周期が40日以上など長い、以前あった痛みがないなどの症状があれば、無排卵月経の可能性があります。基礎体温は、排卵していないので、高温期のない一相性になります。 (さらに…)

月経前症候群(PMS)

 PMSは、生理前の約2週間(排卵してから生理がくるまで)におこる、胸のハリや痛み、頭痛、肩こり、イライラ、落ち込み、過食、むくみなどのさまざまな不快な症状のことです。西洋医学では、体温上昇、水分貯留作用もある黄体ホルモンが関係していると考えられています。中医学では、黄体ホルモンに似た概念の「陽気」のバランスが崩れ過剰になると「気」のめぐりが悪くなり、これらの現象がおきると考え、気の流れを整えるお薬を中心に使います。さらに、体質にあわせた薬をくみあわせると効果的です。 (さらに…)

冷え性

 西洋医学では、冷え症は、おもにホルモンの変動、自律神経のアンバランス、貧血などが関係しておきるといわれています。 中医学でも、いくつかのタイプに分けて、お薬を組み合わせたり使い分けます。漢方のとても得意な分野です。 (さらに…)

子宮内膜症

 子宮内膜症は、子宮内膜と似てはいるものの少し異なる子宮内膜類似組織が、子宮の内膜以外の場所に発生し、そこで子宮内膜と同様に機能をしてしまう病気です。この類似の子宮内膜も、本来の子宮内膜と同様に、エストロゲンやプロゲステロンに反応して増殖・粘液分泌をし、生理時にはホルモン低下とともにはがれて出血します。 (さらに…)

子宮筋腫

 女性の20-30%が発病する良性の腫瘍で、閉経とともに縮小しますが、できる場所や大きさなどによって、生理痛、不正出血、不妊の原因になる場合もあり、摘出手術が必要な場合もあります。卵胞ホルモンや黄体ホルモンのアンバランス・免疫機能の低下などが関与しているとされています。 (さらに…)

卵巣嚢腫

 卵巣に液状の袋がたまって腫れている状態です。ほとんどの場合、小さく症状もないですが、大きくなると、ねじれてたり、破裂することがあります。 (さらに…)

おりものの異常

 おりものは、子宮や膣からの分泌物で、普通は白-透明で、膣内が酸性のため酸味のある匂いがすることもあります。正常なおりものは、透明な粘性の高いもので、排卵日前後に増加し、精子の侵入を助ける役割をしています。また生理前後のおりものも、細菌などが侵入するのを防ぐ正常なおりものです。 (さらに…)

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