お子さんが授からず悩む方は、西洋医学の治療のみならず、漢方の治療をとりいれると、より効果をあげることが可能です。
不妊で悩む方は、ホルモン分泌異常・冷え・ストレス過多など機能性の問題、内膜症・嚢腫・卵管異常など器質性の問題と、さまざまな原因がありますが、細かく対応でき、身体をしっかりつくることのできる漢方はとても効果的です。特に、周期調節法を組み合わせると、効果がより早く実感できます。
お薬の効果を引き出すには、より適した薬を選ぶことが必要です。問診表からどうぞ。
不妊症
不妊症
一般に、避妊をせず通常の夫婦生活をしているにもかかわらず、2年以上子供ができない場合、不妊症といわれています。なかなか、お子さんが授からないとき、原因を探るためには、まず基礎体温測定、血中ホルモン検査、卵管造影、精液検査、排卵日近くの頚管粘液検査、ヒューナーテスト、経膣超音波診断などの基礎検査をおすすめします。検査により、ご夫婦の身体の状態や原因と思われることが把握でき、西洋医学の治療も漢方の治療も効果的にすすめやすくなるのです。 (さらに…)
理想的な基礎体温
生理周期は、個人差がありますが、28日前後が一般的です。排卵を境にして、前半を卵胞期(低温期)、後半を黄体期(高温期)とよびます。黄体期に分泌される黄体ホルモンには、子宮内膜を柔らかくし、基礎代謝を活発にする働きがあるため、黄体期は高温となります。 (さらに…)
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
卵胞が充分に育たないため、卵巣の中で未発育の卵胞がネックレスの様につながっているのがPCOSです。したがって排卵障害や、生理不順、基礎体温が二相にわかれないなどの現象がおきてきます。原因ははっきりしませんが、LH分泌過剰、LH(黄体形成ホルモン)/FSH(卵胞刺激ホルモン)比が大きい、テストステロン(男性ホルモン)が多い、などが関与しているといわれています。 (さらに…)
高プロラクチン血症
乳汁分泌ホルモンであるプロラクチンは、常に少量は出ていますが、妊娠中に増え始め、産後の授乳期に大量に分泌されます。高プロラクチン血症は、妊娠中でも授乳期でもないのに、血中プロラクチン値が高くなってしまうホルモン異常です。また、普段は、正常ですが、ストレス時・睡眠時・黄体期に高くなる潜在性高プロラクチン血症の人もいます。降圧剤・精神安定剤・胃潰瘍の薬の服用などでもプロラクチンの上昇が起こることがあります。 (さらに…)
黄体機能不全
黄体は、排卵後、卵子を排出した後の卵胞が変化したもので、正常であれば、充分な量の黄体ホルモン(プロゲステロン)を分泌します。このホルモンは、子宮内膜の分泌腺の働きを活発にして、子宮内膜を厚く栄養豊富にし、また高温期の体温を維持する作用があります。 (さらに…)
黄体化未破裂卵胞(LUF)
一見、黄体機能不全にみえる場合でも、成熟した卵胞が排卵せずに、卵巣内に残っていることがあり、黄体化未(非)破裂卵胞(Luteinized Unruptured Follicle)と呼ばれます。黄体ホルモンも分泌され、体温は高温に移行し排卵したような形を示すので、LUFは、排卵前後、超音波検査を行わないと診断できません。高温期は、短く10日くらいのことが多いのが特徴です。 (さらに…)
免疫性不妊
精子検査、子宮・卵巣、輸卵管などに異常がなく、妊娠できない場合は、免疫性不妊の可能性も考えられます。検査としては、ヒューナーテストや抗体検査で調べます。治療には、ステロイド剤の内服や、人口授精・体外受精などの方法がとられます。 (さらに…)
周期調節法
生理になると、脳の視床下部の命令で、脳下垂体から卵胞刺激ホルモンが分泌、卵巣の中では、数個の原始細胞が発育し始ます。生理が終わるころには、1個の卵胞のみが発育して、卵胞ホルモン(エストロゲン)を分泌し始めます。卵胞ホルモンは、生理で剥がれ落ちた子宮内膜の再生・増殖を促進します。(これが卵胞期で7-10日) (さらに…)
排卵誘発剤・高プロラクチン薬などとの併用
排卵障害がある、またはタイミング法のみではうまくいかない場合、排卵誘発の薬を服用または注射したり、プロラクチンが高値の場合、高プロラクチン血症の薬を内服することがあります。副作用がでたり、また長期の使用が適当でない場合もあります。漢方はこれらの治療効果を上げたり副作用防止に役立ちます。 (さらに…)
人口授精(AIH)・体外受精のなどとの併用
精子の数や運動率など精子に問題がある場合や、頚管粘液不全、(子宮頸部の)抗精子陽性などの場合、精子を子宮内に確実に届けるためにAIHを試みます。内服薬にクロミッドなどの排卵誘発を使用し、HCGの注射で排卵のタイミングをあわせ、AIHという方法をとることが多いようです。 (さらに…)