温度差に体がついていかない。寒暖差疲労?

春は、寒暖差が激しいせいが、体の調子がいまひとつよくありません。朝晩と日中の気温差はもちろん日ごとの差も大きいから、頭痛や、肩こり、めまい、たちくらみ、だるさなど、いろいろな不調がでます。寒暖差疲労っていわれるものでしょうか。

気温や湿度、気圧などが変化したときには、自律神経が働いて体がスムーズに対応できるよう、微調整をしてくれますが、変化が大きすぎたり、体に余力がないと、調節が追いつきません。また、春は、緊張することも多い時期で、こうした環境も自律神経の負担となっています。漢方では、下記のタイプの人が、寒暖差で、体調不良を感じやすいかもしれません。

「気血不足の人」(冷え症、低血圧、貧血傾向、疲れやすい人、睡眠不足、食事不規則の人)は、急な血管の収縮や拡張で、脳の血流不足や、汗腺の開閉のエネルギー消耗で、だるさや疲れ、めまい、たちくらみなどがおきやすくなります。

「肝の弱い人」(気疲れする、目が疲れやすい人、PMSひどい人、筋肉がつりやすい人)は、ふだんから筋肉や血管が緊張で収縮しやすく、温度差などでさらにその傾向が強くなり、肩こりや頭痛、体の痛みなどがでることがあります。

血行不良の「瘀血傾向の人」(頭痛・肩こり・生理痛などが起きやすい人)は、血がドロドロで血流が悪いため、さらに、血管の収縮や弛緩の繰り返しで血行が悪くなり、頭痛や肩こり・冷え・むくみなどを起こしやすくなります。

もちろん複合したタイプもありますし、生活習慣も影響してきます。体質をフォローする漢方を活用して整えると、症状は軽減されますよ。