涼しくなってから、不眠や気分の落ち込みが気になります。

涼しくなってから、不眠や気分の落ち込みが気になります。
季節や年齢で仕方ないのでしょうか、治療すべきでしょうか。

秋になると、日も短くなり、朝晩の温度差も大きくなります。夏は、暑さへの対応で体の疲れが大きかったのに対して、秋は、環境の変化に対応する自律神経の疲れが大きくなります。

自律神経は、気温が変動した時の体温調節、ストレスを感じた時の体調調節など、さまざまな微調節に関係します。自律神経への負担が大きくなる時期は、睡眠やメンタルにも不調がでがちです。さらにストレス・睡眠不足などが自律神経への負担を大きくします。

中医学で考えると、この時期よく見られるのは、夏の発汗やストレス過多などから、心機能・精神作用の「心」が疲れ、また落ち着きをつかさどる「腎」とのバランスが崩れる「心腎不交」というタイプです。
「心」(気持ち)は焦り落ちつかず、「腎」(落ち着き)が、疲れて働きがにぶくなって「心」を支えられない状態になってしまいます。のぼせやほてりを感じ、寝つきが悪く、夢が多くなります。動悸や口の渇き・不安感・焦燥感が強くなることもあります。

「心」と「腎」のバランスを取りサポートしてあげることで、メンタル・体、ともに調子が良くなることもよくあります。舌先がいつもより赤くなったりピリピリしたら、要注意ですよ!