周期調節法

芍薬(しゃくやく) 生理周期に応じて漢方薬を飲みわけ、生理のリズムを整える周期調節法(周期療法)と、不妊や生理周期に影響する可能性のある症状とその対策、それぞれの基礎体温の特徴などについて説明します。

今話題の周期調節法

 現在10組に1組のカップルが不妊に悩んでいるといわれています。実際、店頭にも不妊の相談にみえる方がとても増えています。妊娠しやすく身体を整える漢方治療の中でも、成果をあげている方法に、『周期調節法』という方法があります。これは、西洋・東洋医学の考え方をドッキングさせ、生理周期にあわせて漢方薬をのみ分けるという方法です。 (さらに…)

理想的な基礎体温とは

 女性の生理は個人差はあるものの、28日前後の周期を繰り返しています。周期は、排卵を境に、前半の低温期(卵胞期)と後半の高温期(黄体期)に分けられます。 (さらに…)

不妊と生理不順

 生理不順は、普通生理の周期が一定しないことをさし、痛みなどの苦痛がない場合は見落としがちな現象ですが、卵巣やホルモンの機能の異常をはらんでいる場合があり、特に妊娠を希望する方は、基礎体温とともによく観察し、ある程度周期を整えておく必要があります。 (さらに…)

不妊と子宮内膜症

 子宮内膜症は、内膜組織が、子宮腔外で異常増殖し出血するため、激しい生理痛・腰痛・出血による貧血・生理期以外の下腹痛などを呈します。現在急増しつつある婦人科疾患です。不妊にも、主にチョコレート嚢腫による卵管狭窄・排卵障害・着床障害などの部分で、影響を与えているといわれています。 (さらに…)

不妊と高プロラクチン血症

 乳汁分泌ホルモンのプロラクチンは、常に少量は出ていますが、妊娠中に増え始め、産後の授乳期に大量に分泌されます。高プロラクチン血症は、妊娠中でも授乳期でもないのに、血中プロラクチン値が高くなってしまうホルモン異常です。ふだんは正常でも、ストレス時・睡眠時に高くなる潜在性高プロラクチン血症の人もいます。 (さらに…)

不妊と冷え

 今年のように猛暑が続くと、どうしても、冷えた食べ物や飲み物に頼りがちですが、冷たいものの摂りすぎは、クーラーなどによる冷え同様、女性にとってはマイナス面も多くあります。特に婦人病をかかえている方や妊娠を希望される方には、過剰にならないよう注意が必要です。 (さらに…)

不妊と黄体機能不全

 正常な生理周期においては、卵胞期に、原始卵胞は成熟卵胞に成熟し、排卵期には、成熟した卵胞から卵子を排出します。黄体とは、排卵後、卵子を排出した卵胞が変化したものです。黄体機能が正常であれば、充分な量の黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌され、その作用により、子宮内膜を厚く栄養豊富にし、高温期の体温や期間を維持することができます。 (さらに…)

不妊と多嚢胞性卵巣症候群

 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とは、卵巣の中の卵胞が育たず、未発育の卵胞がネックレスのようにつながっている状態を指します。当然、排卵が困難で、妊娠し難い状態です。基礎体温は、二相に分かれない、低温期から高温期に階段状にあがるなどの傾向になります。 (さらに…)

西洋医学治療と併せて

 不妊治療は、その技術において、めざましく進歩してきています。その技術の恩恵に与れることはすばらしいことですが、同時に、成功させるためにはしっかりした身体というものも必要になってきます。身体の大元の体力アップという面で、中国漢方はそのよさを発揮します。 (さらに…)